食・地域・DX・ものづくりなど、多様な分野で開催されるセミナーやイベントの様子をレポートします。地域に広がる活動を“見える化”します。
ブエナピンタ株式会社(ナルトベース)は、「食のSOCIAL GOOD HUB」のビジョンに基づき、次世代の地域リーダー育成と地域資源の持続可能な活用を目指す実践型食育プログラムを推進しています。
この度、NPO法人ふれあい福祉の会山びこへるぷ様(子ども第三の居場所「鳴門拠点」「ふれあいハウスりぼん」運営)および地元の生産者であるフルーツガーデンやまがた様と協働し、鳴門の名産品「梨」を活用した創作パンづくりプロジェクトを実施いたしました。ご賛同、ご協力いただきました全ての皆様に心より感謝申し上げます。
本プロジェクトは、子どもたちの「やってみたい」という挑戦心を育むとともに、地域の未来をデザインする「Regional Transformation Model(地域変容)」に通じる取り組みです。
ナルトベースがこの食育プログラムを推進する背景には、地域社会が抱える深刻な課題と、それを食の力で解決したいというビジョンがあります。
子どもたちが農産物の生産(一次産業)から加工(二次産業)、販売(三次産業)までを実際に体験し、食のバリューチェーンを総合的に学ぶ場を提供します。
現場での体験を通して、SDGsの学び・エシカル消費・地域循環型社会といったテーマを、楽しみながら深く理解することができます。
これは単なる食育ではなく、次世代の探究学習としての価値を持つプログラムです。
天候や外観によってB級・C級と分類される梨も、味はA級と同じ――。
その事実を子どもたちが知ることで、食品ロス(フードロス)問題を自分ごととして捉えられるようになります。
さらに、その素材を使って新たな商品や名産品づくりに挑戦することで、
フードロス削減・アップサイクル・エシカル消費を実践的に学べます。
「捨てるはずだったものに新しい価値を生む」という地域の創造性も体感できます。
子どもたちの自由な発想をプロの技術で形にすることで、「できた!」という大きな成功体験を生み出します。
この体験は将来のキャリア形成につながるだけでなく、
サステナブルな社会づくりに参加する意識、地域を支える当事者意識、6次産業化の理解など、幅広い学びへと発展します。
未来を担う子どもたちが、地域・環境・人に優しい選択(エシカル消費)を自然と身につけていくプログラムです。
ブエナピンタ株式会社(ナルトベース)は、「食のバリューチェーンの設計者」として、子どもたちの「学び」を「事業」へと昇華させる実践的なプロセスを構築しました。本プロジェクトは、約5ヶ月間にわたる座学、現場体験、そして実装を見据えた協働を通じて、地域資源(梨)の価値を最大化する挑戦です。
STEP 1: 知識と課題のインプット
子どもたち(「鳴門拠点」10名、「ふれあいハウスりぼん」16名)は、農林水産省・日本食育学会関係者より、徳島県鳴門市の名産品や食文化、そして食の持続可能性に関わる食品ロスについて深く学びました。その後、地元の生産者であるフルーツガーデンやまがた様の梨農園を訪問し、梨の生産過程や、天候等によりB級・C級となってしまった梨も味はA級と変わらないという現状を学びました。このインプットが、「この梨を人気商品にしたい」という子どもたちの創作の原動力となりました。
STEP 2: 現場体験と素材理解
地元の生産者(フルーツガーデンやまがた)の梨農園を訪問し、梨の生産過程や、天候等でB級・C級となった梨も味は変わらないという生産現場のリアルな想いを聞く特別授業を受けました。
子どもたちは、現場で感じた生産者の想いや食品ロスの課題を受け、食べる人(子ども)が喜ぶ創作パンのアイデアを考案し、ナルトベースを会場として最終プレゼン大会に臨みました。ナルトベースの取締役らが審査員を務め、子どもたちの本格的なアイデアに対して、商品化に向けた具体的なアドバイスを行いました。
STEP 3: アイデアの創造と選定
学習・体験を基に、子どもたちがオリジナルの梨パンのアイデアを考案。「子どもが食べやすく喜ぶパン」をテーマに、味や食感にこだわった本格的なアイデアをスケッチに描きまし、ナルトベースにて最終プレゼン大会を実施しました。
STEP 4: 実装フェーズ(試作・販売)
プレゼンテーションで選ばれた創作パンは、今後ナルトベースの6種の製造許可を有する加工場にて子どもたちと一緒に試作を重ねる予定です。その後、2026年春頃にナルトベースの店舗(UZU Café & ohana Bakeryなど)に専用ブースを期間限定で設置し販売する予定です。
本活動は、「食のSOCIAL GOOD HUB」の実現に向け、地域の教育、福祉、農業のプロフェッショナルと連携して推進されました。各協力者様との強固なパートナーシップが、この実践的プログラムの成功を支えています。
🍀特定非営利活動法人 ふれあい福祉の会 山びこへるぷ
「子どもまんなか」の地域づくりを掲げ、日本財団の「子ども第三の居場所」(鳴門拠点:ふれあいハウスりぼん)の運営を担っている団体です。
子どもたちが安心して過ごせる場づくりに加えて、地元の魅力にふれ、将来“地元で活躍したい”という気持ちにつながる体験の提供にも取り組まれています。
人口減少が進む地域において、子どもたちが地域への誇りや愛着を育み、未来の担い手として羽ばたけるように―そんな願いを込めながら活動を進められています。
今回のプログラムでは、企画・運営の中心となり、食育体験の設計や参加児童(計26名)の指導・引率を担当されています。
地域の人や仕事との出会いを通して、子どもたちが挑戦し、学びを広げていくための学びのきっかけをつくる役割を担っておられます。
🍓株式会社 フルーツガーデンやまがた
鳴門市で100年以上にわたり農業を営む生産者で、「いちご」や「梨」の生産販売のほか、観光農園やカフェ(FGY CAFE)を運営する六次化実践企業です。
今回のプログラムでは、梨の生産現場を学びの場として提供くださり、生産者としての想いとノウハウを伝える食育特別授業も実施していただきました。
子どもたちが地域の一次産業にふれ、地元の魅力を実感できる貴重な学びの機会を担っていただいています。
🥐ブエナピンタ株式会社(ナルトベース)
「食のバリューチェーンの設計者」として、ODM/OEM、RTG食材開発、飲食店運営など、食・デザイン・事業をつなぐ地域プロデュースを行う企業です。
本プログラムでは、企画・製造に関するノウハウの提供や、創作パンの試作指導・商品化の伴走を担当しています。
子どもたちのアイデアを形にする二次産業のプロフェッショナルとして寄り添い、さらに2026年春頃には、完成した商品を販売する三次産業のチャネルも提供する予定です。
子どもたちが「つくる・届ける」を体験し、地域での可能性を広げるきっかけづくりを担っています。
🧑🏫外部専門家・支援団体
勝野美江氏(農林水産省、日本食育学会常務理事)や、(特)Learning for All からの支援を受けています。
食品ロスや鳴門の食文化に関する専門知識の講義を担当いただき、プロジェクトを支える教育コンテンツの提供にも携わっていただいています。
子どもたちが地域の食の背景をより深く理解できるよう、専門家の視点から学びを支えていただいています。
📰鳴門の新たな名産品をめざして地元の子ども達が開発!プレゼン大会!(外部リンク)
📰【イベント事後レポート】鳴門の新たな名産品をめざして地元の子ども達によるプレゼン大会!(外部リンク)
<関連事業>
📰子ども達の夢へつなぐ一歩 地元企業と創作パンづくりに挑戦(外部リンク)
※写真はこちらのプレスリリースより転載しています。
ナルトベースは、この梨パンプロジェクトをはじめとした取り組みを通じて、地域の未来をともにデザインする“共創の伴走者” として活動しています。
私たちが提供するのは、RTG食材や碧生地といった高品質なプロダクトだけではありません。
教育・行政・生産者・企業が垣根を越えて連携し、社会的価値(エシカル・SDGs・食育)と経済的価値(事業成長・地域産業の活性化)を同時に実現する、持続可能な地域モデルを鳴門から発信しています。
食を入り口に、地域の課題を希望へと変えていく――。
この動きは、いま全国で求められている「共創のかたち」そのものです。
私たちの「食の SOCIAL GOOD HUB」活動にご関心をお持ちの企業様、学校法人様、行政・メディア関係者様。
もし、
地域連携の新しい取り組みを探している
SDGs・エシカル消費を教育や事業に取り入れたい
社会的インパクトのある食育や体験学習に関心がある
新規事業・産地連携の可能性を広げたい
――そのような想いをお持ちでしたら、ぜひ一度お話しさせてください。
ともに未来をつくる仲間として、真摯に、誠実に、伴走いたします。
お問い合わせを心よりお待ちしております。
ブエナピンタ株式会社(THE NARUTO BASE)
• 電話:088-602-8882 (平日 9:00〜18:00)
• お問い合わせ方法:お問い合わせフォームよりご連絡ください。
• 所在地:〒772-0001 鳴門市撫養町黒崎字松島125(NARUTO BASE内)